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No.239 8月26日 (日)タマちゃん調べ出したら止まらない

覚えていますか?
2002年(平成14年)8月25日から2003年(平成15年)3月14日にかけて横浜市内の河川に現れたアゴヒゲアザラシのタマちゃんのこと。
2002年(平成14年)8月26日の今日、全国に報道された日です。
(※25日、26日不明ですが 26日付けで紹介します)と
気軽に今日は夏休みを兼ねて30分くらいで作成し流そうと思っていたら大間違い。
徹夜して調べてしまいました。

本にもなった「タマちゃん」けやき出版

「タマちゃーん」と声をかける子供達。テレビニュースでも連日の「タマちゃん」報道合戦が始まりました。
そのそもこの「タマちゃん」騒動は2002年(平成14年)8月7日に多摩川の丸子橋付近で発見されフジテレビで報道されたことがキッカケです。
10日後、17日で一旦「タマちゃん」が多摩川から姿を消します。

ところが、横浜市内の鶴見川水系で8月25日再登場情報が寄せられ「タマちゃん」フィーバーにまたまた火がつきます。大綱橋付近、鷹野大橋で多くの発見情報、TVのカメラ映像もしっかり「タマちゃん」を流します。
専門家も登場し“オスのアゴヒゲアザラシ”であることが確定します。

アゴヒゲアザラシ
Wikiでは
アゴヒゲアザラシ(顎鬚海豹)はアザラシ科アゴヒゲアザラシ属に属する海棲ほ乳類。北極海周辺からベーリング海、オホーツク海に分布するアザラシ。個体数は50万頭で半数がアラスカ海域に生息する。

spaceaero2(徳島県那賀川河口付近のナカちゃん)

ざくっと横浜登場以降のタマちゃん

2002年8月25日〜8月30日(鶴見川)
2002年9月12日〜9月13日(帷子川)
2002年9月15日〜9月24日(大岡川)
2002年9月29日〜2003年3月14日(帷子川)
※2002年新語・流行語大賞の年間大賞に選出
※2003年03月11日に捕獲騒動が発生します。
 さすがタマちゃん騒動を避け、消えます。

(埼玉県へ転出)
2003年4月20日〜4月23日 (中川)
埼玉県越谷市東町5丁目の中川に登場。
2003年4月30日〜4月12日 (荒川)
5月4日発見の情報もあります。(朝霞市上内間木付近)
当時、赤い糸がついた釣り針が右目尻付近に刺さっていたことで心配する声、報道でいっぱいでした。

※これらの発見された「タマちゃん」が同一かどうか?DNA鑑定までしているそうです。(結果 同一とのこと)


「タマちゃんと挨拶?!」取材の話
http://www.abn-tv.co.jp/column/naisyo/index.htm?id=6

パンになったり、都市伝説になったり、一騒動起ったタマちゃん、極めつけは「住民票」と「捕獲騒動」でしょう。

■特別住民票
鶴見川に現れた「タマちゃん」2003年2月12日横浜市より特別住民票を与えられ西区民となります。

E3-81-AB-E3-81-97-E3-81-9F-E3-81-BE-E3-81-8A


登録氏名は西玉夫(にし たまお)さん。
これには住民基本台帳コードも付番したとのこと。
実はちょうどこの頃“住基ネット問題”勃発中で「横浜市」は「安全が確認できない」理由で全員データ送信を見送ったばかり。
2006年5月になってようやく、「安全が確認された」として未送信だった82万人のデータを総務省に送信した経緯があります。「西玉夫」氏の登録は総務省への痛烈なイヤミ?だったのかも。

※住民票発行の根拠となる法律は存在しないらしい。 法的には市町村や特別区が配付する広報印刷物の一種にすぎない?

これ以後、各地で発見された野生動物の出没で特別住民票を発行する自治体が相次ぎます。
■ウタちゃん(2002年(平成14年)9月19日)
ウタちゃんは宮城県本吉郡歌津町(現・南三陸町)の伊里前川に2002年9月19日から3日間いたワモンアザラシの子供。
■カジちゃん(2002年(平成14年)12月30日)
那珂川に現れたアゴヒゲアザラシ。
カジちゃん、せいちゃんは、2002年(平成14年)12月30日頃から新潟県北蒲原郡聖籠町次第浜の加治川の河口付近に出没していたゴマフアザラシである。体長約80cmで子供とみられる。
■ナカちゃん(最初の発見は不明)
ナカちゃん( 2006年8月27日まで)は、2005年11月2日に徳島県那賀郡那賀川町(現・阿南市)の那賀川の中州に現れたメスのアゴヒゲアザラシのこと。特別住民票上の氏名はです。
「ナカちゃん」に関してはこんな対応に関する文書が出されています。皆さん大変ですね。
アゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」に係わる事務所の対応について
平成17年 那賀川河川事務所
http://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/kenkyu/h18/pdf/ronbun09.pdf

そして、この「タマちゃん」騒動は、広報戦略(ペイドパブ)だったそうです。
あなたは「PR」を知っていますか?
http://www.city.kawasaki.jp/20/20bunken/home/site/jichi/suishin/suishin1/jsi03-img/jsi03_02kouenkaisiryo.pdf

河川ライブカメラ(多摩川のタマちゃんを映像で確認)
http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index034.html

確かに、全国で三番目に汚い川「鶴見川」(誤解、誤報)の喧伝は各方面に大きな影響がありましたからね。

「鶴見川」の水質はワースト3ではありません!(当時も)
http://www.tr-net.gr.jp/trネットの活動/鶴見川流域シンポジウム-鶴見川の水質ワースト1/7-相対評価・ワーストランクはもういらないので

「鶴見川の水質ワースト1は本当か?」
http://www.tr-net.gr.jp/trネットの活動/鶴見川流域シンポジウム-鶴見川の水質ワースト1

報道の力、思い込みの怖さ!再度考えてみましょう。

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