No.433に引き続き帷子川を紹介します。
別な機会に紹介する予定でしたが、過去にも紹介すると予告して忘れてしまった例もあり、連続で忘れないうちに紹介しておきます。
帷子川(かたびらがわ)
現在 横浜市旭区から保土ケ谷区、西区(一部神奈川区)を流れています。
前回紹介した通り、横浜市内のほぼ中央部を西から東に流れています。
江戸時代は 産業の物流動線として活躍しました。
No.433 帷子川物語(1)
明治以降は 帷子川に沿って工業が集中し
物流動線として相鉄線が開業します。
川と鉄道の街として発展してきました。
相鉄線と帷子川と鴎 |
相鉄本線の横浜市域エリアは帷子線と表現しても過言ではないでしょう。
■沿線工業史
(駅名は現在のものです)
判る範囲内で現状も記載しました。
星川駅近辺には
古河電池横浜工場→住宅地
日本製糖→住宅地
天王町駅近辺には
富士(瓦斯)紡績
1903年(明治36年)操業、1920年(大正19年頃)に最盛期を迎えます。
従業員6,000名を超える世界最大級の生産量だったそうです。
1945年の空襲で操業停止し戦後、米軍に接収されます。
(→戦後一時 北辰化学工業となりますが、その後大型ショッピングセンターになります)
大日本ビール→ヨコハマビジネスパーク
宝田石油製油所→?正確な場所を特定していません
東京電気横浜工場→公団住宅(西久保町公園ハイツ)
日本金属横浜工場→テニス倶楽部→マンション
保土ケ谷化学工業→集合住宅
日本ガラス(大日本ビールから独立)→住宅?
保土ヶ谷曹達会社→住宅?
西横浜・平沼駅近辺には
古河電気工業横浜電線→(一部)TVKハウジング
→(一部)横浜イングリッシュガーデン
http://www.y-eg.jp
東京瓦斯横浜支社(瓦斯工場)
二俣川駅近辺には
高梨乳業本社工場
バラ園で有名です。
■中流域から上流域の紹介は4月に現地踏破してから紹介します。
(余談)
帷子川は暴れ川でした。
天王町付近は帷子川が蛇行していたんですね!
現在「天王町駅」前に昔の橋をモニュメント化しています。 |