No.368 1月2日(水)横浜入門書

今日は、良く聞かれる質問から。
横浜を始めて勉強する参考書はありますか?

私は横浜に住民票を移してちょうど二十五年になります。
最初の五年は、正直ほとんど横浜の事を知りませんでしたし、現在ほど興味もありませんでした。職場が主に東京でしたから、横浜は余暇のひと時を過ごす空間でした。
キッカケは1995年(平成7年)の阪神淡路大震災でした。その詳しい経緯は別にして、18の区がある横浜の多面性に驚いたところから始まりました。
初めて本格的に横浜の事を調べ始めた時に、参考になるものが中々ありませんでした。それこそ、図書館で市史でも読めば詳しくなるのでしょうが、手軽な入門書?は無いのか。それも単に歴史だけじゃない、横浜の様々な『顔』がわかるには?
当時はネットも“パソコン通信”の横浜フォーラムがありましたが、ネットにありがちな「オタク縄張り」みたいな入りにくい世界でした。

本日明らかにする 本邦初公開?というほと大げさではありませんが、
私の最初の横浜虎の巻を紹介します。

「港都横浜そのうつりかわり」川口正英 著 ブックス二宮発行
残念ながら絶版の入手困難本ですが、改訂版を出してもかなり反響があると思います。
川口正英氏は横浜市瀬谷の旧家の出身で、
元横浜市会議長、市会議員を長らく務めた方が横浜の概略をまとめあげた著作です。
※息子さんの正寿さんも現在、瀬谷区から市会議員として活躍されています。

この本を手にした時、まず奥付けの著者経歴をチェックして
議員さんの本は基本的に面白くないし、族議員のPR本の類ではないか?と思いましたが、どっこい ものすごい本です。半端じゃありません。
発行は1983年(昭和58年)ですが、当時横浜検定があったらこの本が教科書になっても不思議ではありません。
また私家版の市政要覧としても読み応えのある一冊です。
歴史から、当時の横浜市の事業、課題が的確にまとめてあります。
(1)開港とそれに関わる種々相
(ここでは開港から昭和までの概略をまとめてあります)
(2)横浜港と貿易編
(3)下水道と河川事業編
(4)横浜水道編
(5)道路編
(6)清掃編
(7)教育編
(8)消防編
(9)公園編
(10)農業編
(11)横浜中央卸売市場編
(12)交通機関編
(13)開発関係編
※どうやら当時の横浜市の組織別にまとめているようです。

今、この本を読めといっても多少無理があります。

実は無料で横浜市の概要をつかむことが出来る冊子があります。
「横浜市暮らしのガイド」
http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/koho/lifeguide/
PDF版もあります。
新たに転入してきた新市民には配布されているようですが、一般市民は自ら配布場所に出向いて入手する必要があります。(またはダウンロード)
冒頭の
■私たちが住む「横浜市」って?
は横浜の基本中の基本がまとめてあります。

横浜初学者には「わたしたちの横浜」を推薦しています。

小学校児童のための社会科副読本の年度版で、市販されています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/koho/
次にもうワンランク上の横浜を学ぶには
「横浜市立中学生用副読本 わかるヨコハマ」がおすすめです。

ここでは、
「横浜市立小学校用副読本 わたしたちの横浜」を紹介しましょう。
2009年に開港150年を記念して編纂された横浜市立小学校の「横浜の時間」に使われる副読本です。

歴史から、横浜の現在まで横浜市全般の基礎知識をコンパクトに判りやすくまとめてあるのが最大の特徴です。
ちょっと自慢ネタもまぶされています。

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