No.313 11月8日(木)遊女の涙

商売繁盛。いよー!手打で〆て来年も頑張ろう。
2012年の今日11月8日(木)と20日(火)は酉の日でした。
今日行けない人は、20日(火)近くの(おおとり)神社へGO。
2013年は、
11月3日(日)一の酉
11月15日(金)二の酉
11月27日(水)三の酉
近くの(おおとり)神社へGO。横浜といえば!

11月の酉(とり)の日には、商売繁盛の神様である全国の大鳥神社
(おおとりじんじゃ)、鷲神社(おおとりじんじゃ)や鷲妙見大菩薩の開帳日として賑やかな祭礼が昼過ぎから夜半まで行われます。
「酉の日」は、十干十二支を当てて定める日付け法で「酉」に当たる日のことです。「酉の市」縁起は神道と仏教の両説あるため、寺社でも神社でも行われます。

「ねうしとらう〜」と十二支が12日おきに巡ってきます。
日の巡り合わせにより、11月の「酉の日」は2回の年と3回の年があります。最初の酉を「一の酉」次を「二の酉」3番目を「三の酉」と称してこの日に祭りを行います。
俗に「三の酉」まである年は火事が多いと言われていますが
統計上はそのような傾向は無く迷信です。
ただ、火事は江戸時代最大の災害で「火の用心」が心がけられたことと結びついたのでしょう。

熊手
「酉の市」には縁起物を飾った「縁起熊手」を売る露店が立ち並びます。
寺社からは参拝に来た信者に小さな竹熊手に稲穂や札をつけた「熊手守り」が授与されます。熊手は福徳をかき集め、鷲づかむという意味が込められる縁起ものです。
商談が成立すると威勢よく手締めが打たれる光景が「酉の市」の風物を現しています。

(熊手の買い方)
お店によってデザインが違いますよ!選びましょう。

購入したら壊れないよう高く挙げるのが流儀

欲しい“熊手”が決まったら、売り手(熊手商)とお客は掛け合いで値切り交渉を行います。
まず、お店を見つけて店の前に立ちます。
店からすぐに威勢のいい掛け声が飛んできます。
(ここでひるんだら来年の商売は上手くいきませんよ)
予算を決めておきます。熊手は1,000円位からありますが縁起物ですから10,000円位でどうでしょう!(1万〜5万が売れ筋だそうです)
予算よりも低めの金額を提示してみます。
お店も相場より小さいものを見せてきます。
より大きいもの要求したり、予算提示を少しアップさせたり、買った(勝った)まけた(負けた)と交渉を楽しみます。
商談が成立したら予算内でご祝儀を出し
めでたしめでたしとなります。

最近では 小降りの家庭用の「小物熊手」もありますからこれは縁日感覚で買ってみてはいかがでしょう。

(屋台勢揃)
もう一つの愉しみが通りの露天屋台の数々です。特設テントの居酒屋から、元々あるお店が出す屋台まで様々。
屋台には「時代性」もありますから眺めて歩くのも面白いものです。最近は古典の復活とご当地屋台ですかね。

(横浜で酉の市)
といえば、横浜市南区真金町にある「金毘羅 大鷲神社」です。隣接する横浜最大級の賑わい「横浜橋商店街」もついでに覗いてみましょう。

ここは、開国開港の街に相応しく創建は1859年(安政6年)です。
港崎遊郭の岩亀楼主人である岩槻屋佐吉が讃岐国象頭山 金比羅大権現を勧請し、港崎町(現在の横浜公園の地)に祭祀したのが始まりでその後二度の移転を経て1882年(明治15年)この地に遷座されました。

現在の社殿は1988年8月に再建されたものです。
この「横浜酉の市」は横浜市地域無形民俗文化財にも指定されています。

この地、眞金町に「お酉さま」がある背景を語るには横浜の遊郭の歴史をひも解かなければなりません。短くも華やかで悲しみも織込んだ横浜遊郭の話しは<別の機会>に紹介しましょう。

アウトラインだけ。
遊郭の火事は遊女の“死”を意味しました。商売繁盛だけではなく、冬に起った失火による焼失防止は遊郭経営の最大願望だったために江戸の吉原に習って祀られました。
この地には「遊女の涙」がこぼれていたことでしょう。

http://www.city.yokohama.lg.jp/minami/70minamiru/72event/723autumn/723004.html
→南区案内(情報が古い)

2013年は、
11月3日(日)一の酉→終了
11月15日(金)二の酉
11月27日(水)三の酉  です。

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