横浜シティ・エア・ターミナル、略してYCATに関わる日は主に9月、12月ですが他の紹介したいテーマと重なるのと、繁忙期でもありますので今日8月9日に紹介します。
1978年(昭和53年)8月9日(水)、横浜商工会議所は横浜シティ・エア・ターミナル(仮称)の設置支援について要望を出しました。
難産の末、1978年5月20日(土)に開港した「新東京国際空港」(現在は成田国際空港)の登場で首都圏の航空事情が激変しました。羽田の国際線がほぼ全て成田に移ったため、横浜の国際線利用者は極めて不便で不利な状況に置かれました。
フライト時間より移動時間の方が長い外国もあるという皮肉な状況がうまれました。
空港直通バスの増発とチェックイン機能を持つシティ・エア・ターミナルの設置が横浜の緊急課題となりました。すでに1972年7月1日(土)には東京シティエアターミナルが開業、1978年にはターミナルで日本航空やユナイテッド航空、エールフランス航空などの主な航空会社の搭乗手続きや出国審査の手続きが可能となり話題となりました。
この状況を受けての設置要望でしたが、横浜市神奈川区大野町(現在のみなとみらい21横のポートサイド地区)に横浜シティ・エア・ターミナルが完成したのは1979年12月でした。
昔は周りに何も無かった(倉庫だらけ)もんな。 |
しかし、横浜駅から徒歩では複雑な経路で距離があり、わざわざ数百mのためにタクシーを使わなければならない状況でした。そのため駅とYCATを結ぶバス路線が設置されましたが、YCATの利便性はあまり向上しませんでした。
私も成田エクスプレスができるまでは、箱崎のTCATを多く利用した記憶があります。(といってもTCATも不便でしたが)
YCAT跡地は現在もそのまま(放置)? |
人の居る気配も ないことはない? |
君は廃墟マニアか?でもグーグルでは人が!!? |
じゃーーん。YCATに灯りが。 |
旧YCAT開業時、羽田行きは無く、成田行きだけでした。JRの横浜から成田への直通便も中々実現せず、成田エクスプレス横浜便の開通と増発には90年代まで時間が必要でした。
1996年9月2日(月)にスカイビルが建て替えられ、ビル内にYCATが移転し現在に至ります。
http://www.ycat.co.jp
2010年10月21日(木)には国際線ターミナルが開業、横浜と国際空港の距離が一気に短縮されました。
京浜急行の羽田直通便も開通し、程よい競争関係がターミナルからの乗換、ホテル前まで乗降場所の拡大など、エアポートバスも利便性を高めています。
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp