昨日に引き続き、アート公開情報から。
2012年(平成24年)7月14日(土)の今日から、横浜美術館で「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」展が開催されました。
“ならとも”未体験の方はぜひ!彼の世界へどうぞ。
“ならとも”をご存知ですか?
奈良美智、世界的に評価されている日本を代表するポップアーティストです。
横浜美術館では2001年に「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME」(8月11日〜10月14日)が開催され11年ぶりの個展となります。
今回の奈良美智展は
「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」
・会場:横浜美術館
・会期:2012年7月14日〜9月23日
・休み:木曜日
・URL:http://www.yaf.or.jp/yma
・内容:日本を代表する現代美術家、奈良美智の横浜美術館では11年ぶりとなる個展。
絵画や彫刻やドローイングなど、新作により構成されます。
初挑戦となる大型のブロンズ彫刻にも注目。
(ゆめおおおか)
彼の作品が初めて横浜に登場したのは1955年の「ゆめおおおかアートプロジェクト」だったと記憶していますが詳細は未確認です。
当時、すでに奈良美智は村上隆とともに次代を担うポップアーティストとして国際的に評価されていましたが、国内ではごく一部のキュレーターと熱狂的なファンに注目されている『現代アート』の新人という扱いでした。
その後テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」やNHK教育テレビ「新日曜美術館」、 毎日放送「情熱大陸」、NHK「たけしアートビート」でレギュラーコメンテーターなど、メディアが取り上げるに従い名実共に(日本)の“ならとも”となりました。
「ゆめおおおかアートプロジェクト」は、横浜市港南区上大岡駅の再開発計画の一環として計画されたパブリック・アートプロジェクトです。
1997年(平成9年)に完成した複合ビル「ゆめおおおか」に導入されたアート・プロジェクトは、施設内外19ヵ所に18人の若手アーティストの作品19点が設置され、その中でも強い人気作品が“ならとも”です。
「ゆめおおおかアートプロジェクト」
http://www.yumeooka.org/index.html
このアートプロジェクトのキュレーターは、新宿副都心のアートプロジェクトで一気に頭角を現した南條史生※1で、彼は「日本とアジアの若手作家を中心とする」「作品はすべてコミッションワークとする」「土地の歴史や生活に配慮する」などの条件を満たす“先駆的”現代アーティストを選んだことで多くの注目と評価を得ました。
後日談ですが、“ならとも”の作品群が展示されている空間は、まるで彼の作品のために“無理矢理”設計したかのような構造になっていますが、全く逆で、この空間を埋めるには“ならとも”しかないと南條史生は著書の中で書いています。
横浜美術館同様に上大岡にも「奈良美智」を体験しにいきましょう。
ここに「奈良」さんの作品があります
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※1南條史生
日本を代表するインディペンデント・キュレーターの一人。
妻有のトリエンナーレを軌道に乗せた北川フラムと共に草分け的存在であり双璧といわれています。
90年代に横浜市内の都市デザインにもアートの視点から多く関わり、第一回横浜トリエンナーレのキュレーターとしても活躍します。
現在は森美術館館長。