No.188 7月6日(金) 深夜のコンテンツチャレンジ

かつて独立U局という業界用語がありました。
在京キー局による系列に属さない独立したUHF放送局を略して
「独立U局」と表現しました。
2008年(平成20年)7月6日(日)の今日、
「独立U局」の一つテレビ神奈川の深夜23:30〜24:00枠で
新しい角度の番組に挑戦しました。
SNSと連動した「横浜Bookmark TV」という新番組(全12回)です。

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(独立U局)
UHF放送、この響きを懐かしく感じる世代は
もうかなり少数になってきたかも知れません。
特に地デジ化、CATV網の高密度化で死語になりつつあります。
UHFとはUltra High Frequencyの略で、
1968年(昭和43年)から県域放送の枠組みの中で全国で開局しました。
アナログ放送の電波域帯の説明は省略しますが、42チャンネル(鶴見局)のテレビ神奈川(現TVK)が神奈川県のUHF放送局として1972年(昭和47年)4月1日(土)にスタートしました。(今年で40周年)←2012年
http://www.tvk-yokohama.com/

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鶴見三ツ池公園の一角にあるTVKテレビ塔

テレビ神奈川は首都圏という巨大な市場を持つ反面、
在京キー局で殆ど寡占状態にあるため厳しい経営を余儀なくされてきました。
設立当初は、社長に神奈川県知事が就任するなど行政広報的な性格が強かったようです。
この40年の歴史は
現在のTVKを支えているコンテンツ育成の歴史でもあり、
番組チャレンジ精神は独立U局の中でも際立っていました。

Tvk_logo


(個人的なTVK体験)
TVKといえば個人的に記憶に残る番組が幾つかあります。
■「新車情報」
私が自動車購入の参考にしたのが辛口評論家、三本 和彦さんの「新車情報」で、長寿番組でした。自動車メーカーから技術担当と営業担当が出演し、ずばずば批判していくあたりは圧巻でした。トランクスペースにかなりこだわりオリジナル(手作り)スケールで図っては「もう少し、あと1センチは〜」なんて開発担当者にその場で直言するなんてシーンも度々ありました。(番組終了の経緯も三本さんらしい)
■「tvkラグビー中継」
熊本の姪からリクエストされて録画して何年か送った「tvkラグビー中継」はTXの三菱ダイヤモンドサッカーと並ぶ私の重要スポーツコンテンツでした。
当時、ラグビーゲームを編成し続けた局は無かった(と姪いわく)そうです。
■音楽関係
そして先駆的な音楽番組を数多くリリースしました。
現在の『saku saku』の原型『saku saku morning call』に登場したPUFFYファンでした。当時彼女達が海外メジャーになるとは予測しませんでした。
私の音楽羅針盤となった1983年スタートの『Billboard TOP40』も未だ健在です。演歌・歌謡曲関連の番組が殆ど無いのもTVKの特色です。
記憶が怪しいのですがサウンドクリップ映像に特化した「MUSIC TV」(タイトル不確定)「ミュートマ」もずいぶん録画した記憶があります。
■情報バラエティ
『おしゃトマ』もしぶとい長寿番組です。

(深夜のチャレンジ)
注目したいのはおおコケもあるんですが、挑戦する番組を作り続けていることです。最近のものでは、
戦国鍋TVが必見です。
http://www.tvk-yokohama.com/sengokunabe-tv/
このテイストは、他のジャンルにまで発展拡張できる可能性大です。
そして今日のテーマ発見に繋がった
「横浜Bookmark TV」もSNSと連動し新しい地元情報連動番組に仕立てようと挑戦した実験コンテンツでした。(ワンクールで終了してしまいましたが)
横浜市泉区出身の金剛地 武志さんのキャラが“濃い!”という批判もあったようですが、
個人的には中々良い線いってたと思います。
2010年のポストY150番組としてぶつけたらSNSの環境も変わっていたので面白い展開になったかも。
(地元が感じる横浜と市外の人が感じる横浜ってギャップがあるんですよね。
 このギャップを上手く料理できたら最高なんですがね)

(余談)
「JOKM-TV こちらは TVKテレビです」の鎗田圭子アナのナレーションが好きでした。
鎗田圭子さんは、退社されたあと全く別の子育て関係で取材をしたことがあります。
素敵なママさんでした。

1997年取材

(調査時間がなかったため個人的記憶で書きました。間違いがありましたらご指摘願います)

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