祝祭日という表現がすでに“死語”であることを知らない人が多いようです。
祝祭日とは、祝日と祭日のふたつを総称する言葉ですが、1948年(昭和22年)に廃止され現在は使用されていません。
現在は「国民の祝日」と表記します。
神奈川県史料によると1873年(明治6年)5月14日の今日、
神奈川県より各国領事へある通達が出されました。
「明十五日は伊勢山大神宮祭礼のため休庁する」という公務の休日を伝える内容でした。
この通達が出された1873年(明治6年)は「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」という太政官布告第344号が出され法律によって祝祭日が決められた年です。
先立つ明治3年に郵船商船規則として太政官布告第57号の規定で国旗の規定と国旗を掲げる祝日を明文化しましたが、国民向けではありませんでした。
日章旗規定 |
話しを伊勢山皇大神宮(伊勢山大神宮)に戻します。
伊勢山皇大神宮は、 1871年(明治4年)4月15日に遷座された横浜の総鎮守「関東のお伊勢さん」として知られています。
伊勢神宮の遥拝所として横浜に次いで長崎、神戸にも新たに神社が作られたそうです。
伊勢山皇大神宮の重要な祭事が遷座に因んだ「例祭」です。毎年5月15日の本宮を挟んで、宵宮、後宮と3日間行われます。
5月15日は、国の祭日ではありませんでしたが、(おそらく)神奈川県の日に近い形で、県の祭日として決定したようです。
いつまで5月15日が伊勢山の日?として休日だったかは 未調査です。
伊勢山皇大神宮
http://www.iseyama.jp/
●宵宮祭
例祭の前日祭として毎年5月14日午後5時に行われます。
準備の様子 |
●例祭
明治4年の4月15日(1871年6月2日)に正遷宮が行われましたが、明治6年1月1日より太陽暦採用に変わったため月をずらし5月15日が本宮となり現在に至っています。
5月15日の午前10時から行われます。
伊勢山皇大神宮HPより |
●後宮祭宵宮祭と対になる祭祀で5月16日午後3時に行われます。
(余談)
5月15日の例祭で有名なのが
賀茂別雷神社(上鴨神社)賀茂御祖神社(下鴨神社)の葵祭です。