YOKOHAMAxyについて

界隈性ということばがあります。

辞書では“その”あたり一帯。のことを指し示すことばです。言い換えれば「付近」「近辺」「あたり」ですが、界隈には不思議な広さがあるので好きです。

私が界隈ということばを身近なものとして使いはじめて25年以上経ちます。パソコン通信のハンドルネームに「横浜界隈」と使いはじめてからです。フォーラムのメンバーからは「界隈さん」と呼ばれるようになりましたが、オフ会で「界隈」の持つ印象に猥雑さを指摘されたことがあります。界隈を“悪所”のくくりとして使う人もいることを実感しました。

最近では“こだわり”と同じように、暖かみのある地域を漠然と指し示す意味合いで使われています。

建築関係の辞書によれば

「地元商店街の賑わいや生業の活気といった、生活感あふれる雰囲気を感じさせる個性的な街並みについて、界隈性が高いなどという。個々の非合理的条件が全体としては合理的にまとまっているような状態をいう。」

とあります。

あるビジネス提案の時に、私は界隈の定義を下記のようにプレゼンしました。

暮らしの“場”に思いを寄せるとそこは「界隈」になります・・・。
日頃、私たちは界隈という言葉を何気なく使っています。

「元町界隈」「港界隈」といった使い方をします。
私たちはあるエリアに関心を持ったとき、“文化”“人”“暮らし”などの情報が気になります。この気になる情報が体験、印象と重なり合いその場所を「界隈」と呼び意識の中に仕舞い込みます。「界隈」には実体験が必ず含まれています。
情報だけでは「あたり」ですが、実際に足を運んでみると「界隈」が醸成されます。

そこに暮らす生活者の「愉しみ方」があり
訪問者が体験として得られる「愉しさ」と重なる部分が多いエリア(まち)
これが魅力ある「まち」界隈性のある街です。

 

私のブログタイトル「YOKOHAMAxy」は、

ヨコハマ エックスワイではなく よこはまかいわいと読みます。

ギリシア語のχ(カイ)とアルファベットのy(ワイ)を合成しました。

エックスワイでも構いません。

アルファベットの元となったギリシア文字の中からX(カイ)とアルファベットのY(ワイ)を選び、開港以来、異国文化を積極的に取り入れてきた横浜のエキゾチックさを「界隈」と重ね合わせました。エックス・ワイの意味も同時に持たせています。

このブログの目的の一つが 私の横浜界隈探しです。

「個々の非合理的条件が全体としては合理的にまとまっているような状態をいう。」を再定義し
「人々の感じ方の違いが全体として地域的にまとまっている状態」を私は界隈と定義しておきます。

あなたの界隈性は どんな感じでしょうか。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください