No.104 4月13日 てな訳でお後がよろしいようで。

金払ってわざわざ笑いに来るってのはどんなもんでしょうね。
まあ、あたりに笑えることは多くても笑う話しはないってことですかね。
2002年(平成14年)4月の今日、にぎにぎしく「横浜にぎわい座」が開場しまして、
今年でなんと十周年を迎えちまいました。

公営の寄席小屋「横浜にぎわい座」を作ろうなんてとんでもない魂胆は今から20年近く前から浜っ子の間では持ち上がっていたらしく、実際にでき上がってみるとたまげたことばかりでございまして。
公営のホール、なんとか市立市民文化会館なんて名がつきますと
 食べ物の持込みは勿論、酒もって来い!!なって滅相もない。
ところが、にぎわい座は弁当は勿論、酒まで構いませんっていうんだから、おい 大丈夫か?って聞いたらね、今んとこ酒癖悪くて暴れた!とか他の人に迷惑をかけたって話しは“ほとんど”ないそうで。

座席に 小さなテーブルが着いています。

この噺家、別名落伍家 いや落語家と申しますが 小屋がないと噺ができません。
今の世の中、落語場!一杯ありますが結構ややこしくってそう簡単に、はい次は鈴本でなんて言える世界ではありません。
定席と言われる小屋は、
東京でいえば、鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場の四席のみ。
国立演芸場も上野広小路亭、日本橋亭、両国亭、新宿永谷ホールなんかもうるさくいえばですよ常設の興行小屋とはいえない んだそうです。
ましてや、多摩川越えて横浜くんだりまで 話しに来ようなんて了見が大間違い。
ってのは 戦後のことでございまして、やっぱり震災前の横浜は大衆芸能の町でもございました。
横浜の寄席の火が消えかかって一世紀、ハマじゃ歌丸師匠の生まれた真砂町近くの「三吉演芸場」くらいなものでしたしね。
いや相鉄演芸場ってのもありましたね。
この「横浜にぎわい座」大衆芸能専用小屋でございまして、建物の構造設計も最初からしっかり高座を仕切れるようないい具合になっております。
昔ながらの寄席小屋を最新技術で作った!って感じですかね。子供が騒いでも落語を楽しめる特別室もあるんですよ。
ここだけのはなしですがね、
噺家の世界ってのは結構縄張り意識といいますか、同業組合みたいながっちりとしたギルド社会で徒弟制度が敷かれておりまして、そりゃ熾烈な離合集散の歴史で築かれてきた世界でございます。落語家なんぞという生業で飯を食っている(輩)は日本全国に約700人位いるらしいんですが、組織は東西に5団体ありまして、東京には落語芸術協会、落語協会、五代目三遊亭円楽一門会、落語立川流の4つの団体。関西はまとまりが良いのか、吉本の力なのか上方落語協会一つだけでございます。
ちょいと前まで、他の組みのもんと一緒に高座に上がるなんて破門以外になかったのでございますが、「横浜にぎわい座」はオープン当初から立川流と落語芸術協会が一緒にやっちゃうなんて当たり前で、落語界に風穴を開けた小屋でもある訳で、
戦後三度目の落語ブームが、これで打ち止めになっちまうのか、こういった東京以外の大衆芸能の拠点がまさに
賑わうことではないでしょうか。
いよっ! 横浜コンテンツの柱!!
芸ライブな空間!
だと確信しているところで 本日もお後がよろしいようで。

にぎわい座緞帳

「横浜にぎわい座」の席亭(館長)は
 落語芸術協会 会長の桂歌丸師匠
桂歌丸師匠 横浜にぎわい座十周年記念寄席があるそうです。(ありました)
 一瞬にして売り切れだろうな。
円朝作の怪談の「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」
http://www.yaf.or.jp/nigiwaiza/

もう一つ
これも忘れちゃいけませんや

第十七回興行 馬生ハマ寄席
公演日:2012年5月26日(土)/開演13:00
出演者:金原亭馬生/金原亭馬治/金原亭馬吉/金原亭駒ん奈(荻野アンナ)<友情出演>花島久美(マジック)<ゲスト>桃川健(紙切)

2013年4月13日現在

馬生ハマ寄席
http://cosmostage.info
第二十一回興行
公演日:2013年5月25日(土) 13:00開演(12:30開場)
出演者:金原亭馬生/金原亭馬冶/金原亭馬吉/
金原亭駒ん奈(荻野アンナ)/金原亭駒松/柳家小春(友情出演)
木戸銭:3,000円(全席指定・税込)

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