No.36 2月5日 栄枯盛衰

企業の目的とは「ゴーイングコンサーン」であると学生時代に学びました。拡大も利益追求もその一つの目標でしかありませんと。企業は永く生業を安定させ株主は勿論のこと、顧客に信頼とベネフィットを与え続ける行為であると。

それでも栄枯盛衰 消え行く企業が後を絶ちません。
身近では、なじみの店やお気に入りのブランドが無くなるのは寂しいことです。

2002年(平成14年)のこの日関帝廟通りにあった萬来軒が自己破産を申請しました。

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萬来軒は戦前の1933年創業です。中華街が中華料理ゾーンに変身した歴史は意外と短く戦後も30年代以降で、現在では500を超えるお店がひしめき合っています。
1946年(昭和21年)2月20日の『神奈川新聞』によると中華街で営業していた飲食店は96軒と紹介されていますから現在はこの時の約五倍になっています。
昨年5月「安楽園」の閉店のニュースには驚きました。小津安二郎のエッセイにも出てくる店で、中華街の歴史館に相応しいお店だったと思います。中華街資料館で再生なんて難しいですかね。
2009年の「珠江飯店」閉店で、また一つの老舗の火が消えました。ここの「若鶏の梅肉ソースがけ」が大好きでした。他には無いまさに金太郎飴中華街でも個性があったお店だったと思います。残念です。
夢のために閉じたエディ蕃の「鴻昌」は致し方ないとしても、お気に入りの店が消えて行くのは忍びない話しですね。
手元に保存してあった中華街マップをちょっと眺めてみるだけでも消えてしまったお店が次々と発見できます。

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(97年度版中華街マップ)

継続は力なり。
しみじみと感じる今日このごろです。
梅香亭 2011年12月31日(土)閉店 もう一度行っておけば良かった。

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