1996年(平成8年)8月24日(土)の今日、
二日間にわたって開催された横浜防災キャンプ96がこどもの国特設会場で行われましました。
670人の参加者が真っ暗闇と野宿を通して被災体験をしました。
今年も9月1日は、
平成25年第34回九都県市合同防災訓練です。
参加されない方もちょっと意識を防災に向けてみましょう。
http://www.9tokenshi-bousai.jp/kunren/
幹事都県市は千葉市です。
5月5日のブログでも「横浜防災キャンプ96」について紹介しました。
No.126 5月5日 私がこどもの国を選んだ訳
内容が重なる部分もありますが、今日は
横浜防災キャンプ96の開催内容を紹介します。
(企画背景)
この企画背景には
1995年1月17日未明、関西を襲った阪神淡路大震災があります。
311東日本大震災の16年前の大惨事です。
私たちは阪神淡路の教訓を活かす事ができたのでしょうか?
あの阪神淡路大震災直後の96年当時でも、関東の一般家庭では現実感がありませんでした。自治体の防災関係者も、市民の防災訓練への参加意識が低いことに危惧していました。そこに「有料の防災訓練」を横浜市に提案したのですから
企画当初、有料で防災訓練に参加者を集めるのは難しいと各方面から反対、企画変更を示唆されましたが、結果 670人もの参加者で行われました。
(実施概要)
開催日:1996年8月24日(土)から8月25日(日)
会 場:こどもの国総合グランド 横浜市青葉区奈良町
主 催:横浜防災キャンプ実行委員会
後 援:横浜市、横浜市医師会、横浜ボランティア協会、横浜YMCA、日本赤十字社、朝日新聞社、神奈川新聞社、産経新聞社、テレビ神奈川、東京新聞、日本経済新聞社、日本放送協会横浜放送局、毎日新聞社、読売新聞社、アールエフラジオ日本、エフエム横浜、TBS、東急ケーブルTV
特別協力:TBSラジオ、TBS緑山スタジオシティ
募集要項
参加資格:横浜市内在住者、横浜市内勤務者で
主に、親子または子供と保護者 子供は小学生以上
未成年者単独の場合は保護者の同意書が必要
申込み方法:○月○日より、各区役所で配付される案内パンフレットの申込書に必要事項を記入の上、郵送にて申込み。
申込書配付期間及び申込み期間:平成8年6月20日(木)より7月20日(土)
(当日消印有効、申し込み者多数の場合抽選)
募集人数:250組約1,000人
参加費用:1組5,000円
(4人まで、一泊二食、入場料、イベント参加費)
追加一人1,000円
駐車場あり(駐車料金別途500 円)
参加条件:テント持ち込み可、持ち込み品に制限あり。
詳細は申込みパンフレットを参照のこと。
実施内容(案):発災時訓練から避難・避難生活までを想定して、実際に体験する。
1.災害発生!あっ地震だ!(発災時訓練)
青葉区総合防災訓練に体験参加
2.避難・避難所確保!被災したらどうする!
総合グランドにテントを設営、寝る場所の確保。
3.腹が減っては戦ができぬ!
横浜市災害対策車(炊飯車、給水車)などを使った夕食作り
(横浜中華街発展会のご協力により、サバイバルクッキング教室)
4.暗闇体験
真っ暗闇を体験、子供たちはナイトウォーク・スターウォッチング等を体験。
5.野宿
不便・寝苦しさを克服しながら、被災の厳しさを体験
6.簡単朝食
調理の要らない、パン・牛乳・カンパンで被災時朝食体験。
7.防災オリエンテーリング
「こどもの国」を活用して、1周1時間程度のオリエンテーリングゲームから10のポイントを全てクリアすると、防災の基礎知識が学べる。
8.救急法指導、震度体験コーナーの設置
9.終了証 授与
【スケジュール】
8月24日(土)午後1時現地集合
8月25日(日)正午現地解散
午後は、自由に園内利用可能
○当日、天候、諸条件により中止、内容変更もあります。
○同時に、準備、運営のボランティアも募集。
(ねらい)
模擬的ではありますが、被災体験をすることが最大の狙いでした。
当時、地域で実施されていた「防災訓練」は正直117以降も関心が低く参加者集めに苦労していました。
(実際参加者)
(参加者数)
有料参加者 163組630名 有料団体参加者 40名 計670名
ボランティアスタッフ 106名
事務局スタッフ 31名
各団体応援支援者 46名
行政職員支援 18名
(イベント経費)
参加費
現金協賛が厳しい経済環境でもありましたので、様々な形で現物支給による運営を目標にしました。
食事、炊き出しは 炊き出しボランティアの支援(横浜中華街発展会)
調理機器は 防災クッキングカーを無償レンタル
食材はJAから
朝食は山崎製パン都筑工場、高梨乳業 等々の現物支給で賄いました。
■情報伝達体験
プログラムは配布しません。
予定は全て会場の一角に情報壁新聞を掲示して伝達します。
会場には予定された<音>がありません。
参加者の中にはラジオを持ち込まれ、その音の大きさも重要な体験となりました。
個別の伝達に関しては、プラカード部隊を編成し野宿会場を周回します。
ミニラジオ局を開設し、ほぼ24時間放送を実施しました。(持ち込んだラジオで聞くことが出来ます)
■参加型
参加者から食料配布ボランティアやプラカード部隊、掃除、壁新聞つくり等も当日募集しました。たまたま耳の不自由な方が参加されていたため、急遽手話ボランティアを会場内で募集し応募がある心温まる出会いもありました。
■防災キャンプで学んだこと
理屈で判っていてもいざとなると体が動かないものです。
日常生活の中で、防災意識をゲーム感覚で持ち続けることが減災につながることです。
311で96年の防災キャンプを思い出して役立てていただいたファミリーがあったようです。企画者として 嬉しいことです。
今! 地震が発生したら あなたはどうしますか?