No.226 8月13日(月)西波止場の2勝1敗

2012年(平成24年)のロンドン五輪で日本の競泳陣、
最初は気をもみましたが10個以上のメダルを獲得し大活躍でした。
1898年(明治31年)8月13日(土)の今日、横浜西波止場の前にあった外国人水泳場で国際競泳大会が開催されました。
この「西波止場」少し混乱があります。ここでいう「西波止場」は下記の地図と 横浜港の中心部にあたる「英吉利波止場」周辺が水泳大会に適していたかどうか?不明なため暫定で仏蘭西波止場を「西波止場」としました。→横浜史では一般的に下記波止場は「東波止場」としています。

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明治中期、<西波止場>付近?

横浜で海水浴の話しといえば金沢八景と本牧近辺が歴史的に有名ですが、
はじめて競争”では「湘南海岸」に譲るとして
日本初の「国際競泳大会開催」はおそらくこの横浜西波止場国際水泳競技が一番最初ではないでしょうか。

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対戦は“水府流太田派”対
横浜外国人クラブ“アマチュア・ローイング・クラブ”とで行われました。

ここで“水府流太田派”と日本泳法について簡単に説明しておきましょう。
現代の競泳スタイルは個人メドレーで定められたバタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形に代表される4種目ですが、日本でも泳法にはいろいろなスタイルがあったようです。
日本古来の泳法を古式泳法(日本泳法)といいます。
水府流太田派は水戸の水府流を母体とし、明治初年太田拾蔵によって創設された泳法の一派で、古式泳法の中で明治時代に一気に広まった泳法です。
日本泳法は、シンクロナイズドスイミングに通じる部分も多く、改めて研究と普及が求められている分野でもあります。

日本泳法いろいろ
面白いです!!ご存じない方は 必見!です。
小堀流、神伝流、能島流、向井流、水府流、水府流太田派
http://www.youtube.com/watch?v=3TEj_OiA-vY

日本泳法いろいろ
神統流、山内流、小池流、向井流、水府流太田派
http://www.youtube.com/watch?v=8Qhs6b-fXEw

水府流太田派
http://www.youtube.com/watch?v=8_Mf4qekkRc

舞台を競泳会場となったYARC(ヨコハマ・アマチュア・ローイング・クラブ)水泳場に戻します。
試合結果は水府流太田派が2勝1敗で、記念すべき初?優勝を遂げます。
その後リベンジ大会も行われたようですが、結果は不明です。
上記のyoutubeで 当時の雰囲気を想像してみてください。
ここにも異文化コミュニケーションがあったんですね。

関係ブログ
No.136 5月15日 フルライン金沢区

No.184 7月2日(月)  ハマに浜ができた日

(予備資料)
ロンドン五輪 競泳メダルを獲ったのは下記の通り。
男子400mメドレーリレー、男子200m背泳ぎ、女子200m平泳ぎ、女子400mメドレーリレー、女子200mバタフライ、男子200m平泳ぎ、男子200mバタフライ、女子100m平泳ぎ、女子100m背泳ぎ、男子100m背泳ぎ、男子400m個人メドレー

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