No.203 7月21日 (土)エーゲ海に捧ぐ

最近何かと話題のギリシアですが、
日本とギリシャの間にはいくつかの姉妹都市があります。
その中で、姉妹提携のある横浜の街が大倉山商店街です。
1988年(昭和63)7月21日の今日、
「エーゲ海フェスティバル」が開催され姉妹提携が行われました。

初めて訪れる人は 意外と見逃してしまいますが…

大倉山の名は、ここに建つ大倉山記念館に由来します。
1932年(昭和7年)に完成した大倉精神文化研究所本館(現大倉山記念館)は、ギリシャで最初に栄えたクレタやミケーネ文明の建物に模したプレ・ヘレニック様式の建物として、市の文化財に指定されてます。一帯の広大な緑地は近隣市民の憩いの空間として利用されています。


横浜市大倉山記念館
http://ja.wikipedia.org/wiki/横浜市大倉山記念館

 

1978年(昭和53年)に港北区役所が大倉山に移転する計画をきっかけに商店街整備が進み、大倉山駅東口通りが「レモンロード」(84年)、
西口通りが「エルムー通り(Ermou Street)」(88年)と命名され整備が進みました。

東口通り「レモンロード」に一足遅れた西口商店街は、84年に横浜市に寄付された大倉山記念館の白を基調にしたエーゲ海のイメージを前面に打ち出すことになり、商店街には白いファサードやギリシア風の店舗が多く建っています。

グーグルのストリートビューでも楽しめます。
 1988年(昭和63)7月21日には、アテネ市の代表を招いて姉妹提携の正式調印も行われました。
 小説「エーゲ海に捧ぐ」の作家であり画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・映画監督と多彩な才能の芸術家 池田満寿夫さんとバイオリニストの佐藤陽子さんも式典を訪れました。
 (こみみにはさんだ話:熱海に活動拠点を持っていた池田さんが亡くなられた時、彼の作品を横浜に寄付し美術館を作りたいという話しがありましたが横浜市は断って長野にもっていかれたそうです。)
 
 大倉山商店街
 ■エルム通商店街
http://www.ookurayama.net/pc/index.htm
 ■レモンロード商店街

■オリーブ通商店街
 大倉山駅からエルム通商店街を抜けるとオリーブ通商店街が続きます。
大倉山は「梅林」も有名です。ここの梅を使った梅酒“梅の薫”は地元の特産品を使った市民共同開発商品として1991年に大倉山公園(梅林)開園60周年を記念し企画されました。


港北区・神奈川区民は安く購入できるところが良いですね。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/sinkou/umesyu.html

(関連ブログ)
No.160 6月8日(金) 親王殿下のニッポン

No6 1月6日(金) 天然スケートリンク開場

この街に今、大きな問題が起っています。相鉄線と東急線を結ぶ新線に「大倉山駅」が無いことで、取り残される危機感です。駅の乗降客数が生命線の商店街にとって、新線の開通は重大関心事のようです。


それにしても、首都圏の鉄道網はまさに「蜘蛛の巣」状態です。
横浜もこの10年でまたまた大きく変わりそうです。
便利になることは良いことですが、長ーーい駅構内を上下左右に歩いて乗り継ぐ蟻の巣アクセスは“高齢者”には辛いものがあります。
少子高齢化が始まっている割に、都市鉄道網を利用するには“若さ”が必要になっているのは良いことなのかどうか。複雑な感じです。

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