番外編 目利き見立て見切り
「今日の暦」は凡そ一週間単位で資料調べをしながらテーマを決めていきます。特に既知のテーマ以外はなるべく決まった時間内に調べると決めたルールです。
ある一定時間でどこまで調べるか、どこまでまとめるかをトレーニングするために立てた一年の目標がこの「暦で綴る今日の横浜」です。
テーマ探しにはかなり濃淡があり手元資料ではほとんどネタにできない難しい日もあれば、幾つもの面白ネタが集中する日もあります。この「暦」を始めて分かったことは書きたい!面白い!というネタの方が難しいことが多いので困ります。書きたいという欲、もっと知りたいという欲が絡み合い、もっと良く書けるのではという不安が心を過ります。ほんの少し物書きの深さを体験中です。
スペックシンドローム。調べるテーマをどんどん穿ってしまうことで全体が見えなくなってしまうことが往々にしてあります。わかりやすく、簡潔に書くってこと難しいことです。だからトレーニングなんですが。
いまのところ文字量まで決めていません。ちょっと自信が無いですから。書きこなして行くうちに光も見えてくることでしょう。
昔、「ファブレス企業」の勇、株式会社ハウス オブ ローゼの川原暢氏をインタビューした時に、
ビジネスは目利き見立て見切りという話しを伺いました。「物書きも同じでしょう!」と言われましたが 確かに
探し出す「目利き」ネタ探しの嗅覚が必要です。
ネタからテーマをイメージする「見立て」
そして最も大切なのが「見切り」だそうで、欲張らない構成が大切ですね。
60話目をもって 目利き見立て見切りの大切さを実感しています。
No.60 2月29日 消え行く街の個性
本日閏年60話、2ヶ月終了しました。
外は雪です。閏年でなければ3月の大雪です。
商店街が衰退しつつあります。時代の流れかも知れませんが、一階建ての百貨店が風前の灯です。1980年(昭和55年)の今日、神奈川区にある六角橋商店街から出火、24棟26店舗が焼失しました。
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グーグル航空写真 商店街上空 |
戦後の焼け跡から復活し、昭和の香りを色濃くもっている商店街がヨコハマからも消えつつあります。そのきっかけになっているのが残念なことに火災です。それも放火(不審火)が多いのが現状です。
六角橋商店街は1980年(昭和55年)に大きく商店を失いましたが不完全ながら復活しました。
ところが、 2011年8月に六角橋交差点寄りの店舗が火元とみられる火災が発生し17棟が焼失してしまいました。これによる商店街の復興は絶望といわれています。
磯子区浜マーケットも戦後のアーケードを色濃く残した商店街ですが、ここも火事で大きなダメージを受けました。
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神奈川大学から六角橋方向?だと思う |
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六角橋は神大の街でもあります |
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時々 フラッグも |
古くさいもの何故残すのかという声も大きいそうです。不気味な圧力もかかるそうです。店主の高齢化も進んでいます。消防法上好ましくない建築物であることは間違いありません。単なるノスタルジーではありません。
残して欲しい街の個性です。
銭湯も頑張っています。若者が空き店舗で頑張っています。でも厳しいですね。
※2005年の2月と3月に放火事件がありました。
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昨年の焼失場所 |