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【資料】日米関係を解く

ついに禁断の書を購入?。

「ルーズベルトの責任」
読みたいが読むにはかなり胆力!気力!予備知識が必要なので
一筋縄ではいかない  と思っていたのですが、先日衝動買いしてしまった。
つんどくにしておいても良いのですが
先に読了した「日米衝突の根源」にかなり刺激されていたので
延長線にはこの本しか無い!ということになりました。でも時間かかりそう。
下巻もあるんです。
第二次世界大戦前夜の構造って
幕末明治の 米英仏独露の公使による外交駆け引きにかなり似ているような気がします。
諸外国は150年変わらない外交姿勢を 感じます。日本は玉虫色で部分最適全体最悪の外交をしているような気がします。
どこかのサイトでは「アメリカ陰謀説」「ユダヤ陰謀説」という話題で盛り上がっていますが、陰謀でもなんでもなくて 単刀直入に外交戦争しかけているのではないですかね
ずーーーーっと。
現在は中国も巻き込んで、極東が今 核東になっていますからどうなるのでしょうね。

番外【資料編】『Shima-zu』

番外編で参考資料で紹介しておきたいものを適時紹介します。

「日本の島全図『Shima-zu』」購入
発行:財団法人日本離島センター
価格:525円
縮尺:全体図:500万分の1/拡大図:75万分の1
体裁:四六全判
日本の離島“約1000島”を一枚に収録した地図

「わが日の本は島國よ
朝日輝ふ海に
連り峙つ島々なれば
あらゆる國より舟こそ通へ」
日本は島国だなと改めて思う。表面の日本本土に島を加えた全図は領土地図でもある。北方四島、竹島、尖閣諸島も当然記載されている。
衝撃的だったのは、改めて日本は南に広い国だなと実感したこと。
瀬戸内の地図で 今読んでいる「秀吉と海賊大名」 (中公新書) もさらに立体的になった感じがする。

世界史は領土の歴史でもある。あらためて「パトリ」と「ネーション」の本質的な議論をしなければならない。

(横浜とは直接関係ありません)

No.41 2月10日 不二屋伊勢佐木町店新築開店

今時、イセザキは8日開店の「カトレアブラザ」で賑わっておりますが、一時は松坂屋閉店で元気がありませんでした。このイセザキも昔ながらのお店が減りましたが、戦前から現役で頑張る不二屋伊勢佐木町店が1937年(昭和12年)75年前のこの日、新築オープンしました。

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ペコちゃんの「不二家」は横浜元町が創業の地です。意外と知られていません。明治43年、藤井林宇衛門が元町2丁目86番地に洋菓子店を開業したのが始まりです。不二家の不二はOnly one「二つとない」という意味です。
その後、藤井林宇衛門はアメリカに洋菓子の視察のため渡航します。(勿論横浜港からでしょう?)彼はおおいに刺激を受け、大正11年に当時の横浜最大の繁華街伊勢佐木に新規開店します。(明治後期には、すでに東京の浅草・大阪の千日前に劣らない都市の盛り場として繁盛していました)
当時、不二家はショートケーキ、シュークリームなどを販売し、まさにハマのスイーツ黄金時代を築きます。
伊勢佐木町店開店の翌年、大正12年8月に銀座店を開店します。悲劇がすぐに訪れます。関東大震災です。元町本店、開店直後の銀座店、伊勢佐木町店は焼失しますがすぐに仮店舗で再開し、店舗再建に奮闘します。伊勢佐木町店は、新店舗完成までに15年の月日が流れました。
この伊勢佐木町店の店舗設計を担当したのが、チェコ出身のアメリカ人建築家「アントニン・レーモンド」(Antonin Raymond、1888〜1976) です。
レーモンドは東京帝国ホテルの建設のためフランク・ロイド・ライトの助手として来日しました。昭和の日本建築界にフランク・ロイド・ライト、ル・コルビジェとともに多大な影響を与えた建築家です。

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◆不二家伊勢佐木町店
◎設計:アントニン・レーモンド(Antonin Raymond)
◎施工:戸田組
◎竣工:1937年(昭和12年)2月
◎構造:鉄筋コンクリート造6階建て、地下1階
◎所在地:横浜市中区伊勢佐木町1-6-3
地下がビアホール、1階は洋菓子売店と喫茶室、2階に西洋料理、3階はなんと中華料理、4階大宴会場、5階は“スターサロン”という高級喫茶でキメました。1階ホールからの「らせん階段」の配置・壁面の飾りフレームのついた鏡、その両側の豪華なキャンドル型の照明などはみごとでしたが(現在は改装のため一部しか残っていません)。
レーモンドの横浜での作品は、
エリスマン邸

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ライジングサン石油会社ビル(記念碑と回転ドアが残っています)
旧ライジングサン石油会社社宅(現 フェリス女学院10号館)

戦災の被害も最小限で済みました。戦後、すぐに進駐軍に接収されます。(さすがお目が高い)接収解除後現在まで営業を続けています。何度か取り壊しの計画が浮かびながらも現役です。残念ながら歴史的建造物の認定はされておりません。(オーナーの事情と察します)

当時のショップコンセプトは「質と味が物云ふ店」不二家洋菓子舗だそうです。