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No.384 【横浜の商店街】商店街全般を斬る(全般編)

横浜市内には調べたところでは約330の商店街(会)が登録されています。中には「商店連合会」「協同組合」「振興組合」など組織化されているものから、登録だけの名目商店会まで含まれています。

ここにあるビルにも複数の商店街組合があります。

私が実際に利用、ウォッチした商店街を思い出しながら、私流に商店街を幾つかの類型に分類してみたいと考えてみました。

「商店街」分類で一番わかりやすいタイプが
(テナント集積型)です。
例えば
クラブ・〔アット〕商店会
(西区みなとみらいのクイーンズスクエア アット)
ランドマークプラザテナント会
(西区みなとみらいのランドマークプラザまとめて)
といった商店会です。
ランドマークプラザにも商店会があった!って知ってました?
他にも
「横浜シァル商店会」「ジョイナス商店会」「横浜モアーズ専門店会」「ザ・ダイヤモンド商店会」といった大型商業施設のテナント群で構成される商店の集まりがあります。
ここではコメントの対象外とします。

【ここでの定義】
基本的に露面店で構成される「商店街」とします。
Wikiでは「商店街(しょうてんがい)とは、商店が集まっている地区をいう。また、地域の商店主の集まりを指す場合もある。」とありますが、これに加え露面店とします。
※アーケード型、モール型等でも分類できますが 立地形態で分類してみました。これは私の勝手分類です。

【門前町】
古来、寺社の門前を中心に栄えた商店会です。横浜は歴史的に門前都市が少ないので、門前商店街も少数です。
妙蓮寺ニコニコ会 (港北区)
横浜弘明寺商店街(協) (南区)
本牧三渓園通り商栄会 (中区)
※観光施設・公園もそこにつながる門前町型商店街としてとらえています。

(ので、役所の門前も)
西区役所通り中央商店街 も門前町型です。

(微妙な門前商店会)
中華街関帝廟通り会
洪福寺松原商店街(振)

【城下町】
「江戸以前の城郭」を核に拡がった専門性のある商店街があります。現在でも城下町には名前だけ残っているところと、商店が現存しているところがあります。
横浜には中世の城趾が幾つか残っていますが、江戸時代の城がありませんので、城下町型商店街はありません。
ただ、居留地を横浜の“城”とすると居留地城を中心に商店街が拡がっていくという見立てができます。

【宿場町、駅前】

全国共通、駅前・街道筋に発展した商店会で全国の大半が入る分類です。
駅前銀座型商店街
二俣川銀座商店街(振)
ドリーム銀座商店会
芹が谷銀座商店会
瀬谷銀座通商店会
西前銀座商店街(協)
柏葉銀座柏商会
市場銀座商店街
潮田銀座協商会(協)
鶴見銀座商店街(協)
尻手銀座親交会

【クイズです】
横浜中央地下街商店会 ってどこの駅前?にある地下商店街でしょうか?

横浜駅西口にあるザ・ダイヤモンド(旧ダイヤモンド地下街)ではありません。ここにはザ・ダイヤモンド商店会があります。
(最後に答を用意しました)

【駅前】
杉田駅前商店会
本郷台駅前商店会
本郷台駅前アーケード商店街
能見台駅前商店会
反町駅前通り商店街
三ッ境駅前商店振興会
瀬谷駅前サンロード商店会
瀬谷駅前横丁通商店会
たまプラーザ駅前通商店会
山手駅前商和会
日ノ出町駅前商店会
花月園駅前通り花商会
生麦駅前通り商友会
中川駅前商業振興会
和田駅前商店街
(商店街雑景)

質問の答え
所在地は 中区尾上町です。
お判りですか?
マリナード地下街のことです。
株式会社組織で株主は
株式会社大丸松坂屋百貨店→(旧松坂屋)、株式会社奥村組、株式会社竹中工務店、協同組合伊勢佐木町1・2丁目商和会、株式会社有隣堂、株式会社横浜銀行、株式会社大林組、株式会社三井住友銀行、横浜振興株式会社、株式会社三菱東京UFJ銀行 他

No.383 【生麦界隈】横浜史を生麦で体験

約5日間、諸事情で原稿アップを休んでいました。
再スタートします。今日は、この5日間の成果を報告がてら
生麦界隈の散策レポートを贈ります。

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今回は食が中心です?!

横浜市鶴見区生麦(なまむぎ)
横浜市の東海岸?に位置し、東海道の街道沿いに工場と住宅地が連なるエリアです。この界隈、一日ぶらり散策には最高です。
お勧めします!
過去にも紹介していますのでぜひお読み下さい。
【番外編】生麦、旧東海道を歩く

No.234 8月21日(火)パーセプションギャップの悲劇

■今回改めて歩いたルート

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別の地域再発見プログラムに参加しました。(ここでは省略)
このあたりは、かつての「浜」のなごりを追体験できるエリアです。

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■みどころ紹介
鶴見川河口干潟「貝殻浜」
所在地は鶴見区生麦5丁目地先です。
貝殻の川辺が自然公園として保全されています。
※「まちなみ景観部門」で受賞しています。
狭い“猫の額ほど”の保全公園です。
だからこそかつての川の面影が輝いて見えます。
横浜市北東部唯一の干潟で、多くの生き物が生息する貴重な場所です。
一級河川鶴見川の生麦周辺築堤工事の際に、多くの人々が川にふれられるよう、河口干潟を残しました。
この「貝殻浜」が整備されたのは2006年(平成18年)のことです。
第5回横浜・人・まち・デザイン賞で、「まちなみ景観部門」を受賞しました。

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※賢いカモメ
この辺のカモメは人に慣れています。エサをあげる人が多いのでしょう。
足元にある貝殻を空中に撒くと多くのカモメが集まってきますが、皆「様子見」です。判っているようです。

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■まぼろしの橋発見!
鶴見ユタカ橋
竣工は昭和8年1月で数年後に暴風雨で破壊され、再建されませんでした。つい最近まで橋脚を確認できたそうです。

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地元の方の話しでは 有料の橋だったとのこと。
現在のサイエンスフロンティア高校あたりと生麦の「貝殻浜」を結んでいたと推測されます。
昭和4年の地図には当然ですがありません。

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■生麦魚河岸通に行きましょう。
江戸時代の頃は
横浜沖を広く漁場とする漁港だった「生麦」は
明治以降、埋立ての歴史に翻弄されながらも
このエリアで多く水揚げされたノリ・貝・魚の専門店街が残りました。
「生麦魚河岸通」です。

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かつては貝殻の多く混じった砂利道でした。
県内全域から「寿司や」「小料理や」がここにネタ探しに訪れました。
流通の変化で 県央の客筋の激減
チェーン展開による集中仕入で激減した寿司店の仕入れがなくなります。
現在では
かろうじて魚河岸通の雰囲気を残している程度です。
再生は(少なくとも生き残る)最後のチャンスかも知れません。

この短い通りを「生麦貝食貝道」とでもネーミングし
賑わいを取り戻したいものです。
そのためにも!!!
皆さん 足を運んでください。

■納得丼を食べよう

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納得丼(貝とまぐろ)
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若大将
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おかみさん

唯一残った朝飯食堂「生麦」
朝8時半から営業しています。(午後1時から休憩)
夕方5時から夜の部!です。(今度行きますね)
横浜市鶴見区生麦5丁目23-9
045-501-0467
刺身定食、生麦丼、納得丼他多数メニューがあります。
とにかく みそ汁が 美味いの一言。
このみそ汁をいただくことに価値ありです。

ごちそうさまでした。

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