今日のテーマは自転車。
横浜に自転車が似合います。でも谷戸の多い横浜では坂道も覚悟しなければなりません。
私は、水辺サイクリングを楽しんでいます。鶴見川、大岡川、柏尾川、そして海辺サイクリングです。
マイちゃり |
大岡川 |
今、自転車を手軽に借りて横浜を走る「横浜コミュニティサイクル」(通称ベイバイクbaybike)が人気です。レンタサイクルなんて言いません。ベイバイクする!です。
自転車といえば、神奈川県津久井出身の梶野 甚之助が設立した高島町の「自転車製造所」をまず紹介しておきましょう。「明治成功名誉鑑」(明治43年)等の資料によりますと
梶野 甚之助は1856年(安政3年)に津久井郡太井村に生まれ、8歳で丁稚見習いとして醤油醸造業に従事します。
1871年(明治4年)には奉公先の醤油樽を使って見よう見まねで木製の自転車を作ったそうです。
1877年(明治10年)21歳の時に当時最先端技術に触れることが出来た燈台局に就職します。
1879年(明治12年)蓬莱町4-8に工場を設け、自転車製造を創業します。
米国ヴァンタイン社をベースに純正国産品を製造し、「金日本号」「銀日本号」のブランド名で逆に中国・米国に輸出するまでに至った技術者・企業家です。
諸説ありますが、ここが日本最初の自転車製造企業(メーカー)といわれています。
会社は、1888年(明治21年)高島町5丁目10番に移転します。
この頃が、梶野自転車製造、絶頂期に入ります。
1890年(明治23年)には第3回内国勧業博覧会・東京に自転車を出品し第4回内国勧業博覧会では有功賞を受賞ます。
新聞広告等にも積極的に出稿し販売も順調に伸びますが、次第に部品供給力・価格力に押されていきます。
(関連プログ)
No.213 7月31日 (火)金日本、銀日本
「明治成功名誉鑑」(明治43年)には、自転車関係の成功者が他に3名紹介されています。
真砂町1丁目3番
高木 壽次「喬盛館」(明治26年創業)
「クリヴランド号」の輸入特約店
相生町1丁目3番
根津 酒造蔵「根津自転車店」(明治29年創業)
英国製“ストレート”自転車の輸入特約店
尾上町4丁目
松浦 精一郎「キンリン社」(明治36年創業)
英国モノポール社特約店
明治42年には大手自転車メーカーとなった丸石商会(現在の丸石自転車)も尾上町に横浜支店を出します。
これら 横浜生まれの自転車企業は残念ながら全国展開した大手メーカーに駆逐されていきますが、1874年(明治7年)6月1日に野毛で生まれた『河本商店』は現在も“まちの自転車店”で健在です。
じてんしゃ102かわもと
http://jitensha-102.com
私の自転車も、ここで購入・メンテナンスしています。
鶴見川、大岡川初め横浜市内を走り回っています |
自転車店はホームドクターが必要です。
自転車購入は、点検・修理が可能な店にしましょう。
今年もサイクリングイヤーでいきます。