横浜市金沢区にある真言律宗 金沢山(きんたくさん)“称名寺”、
横浜市民必見の一つです。
1951年(昭和26年)10月8日の今日、
この称名寺入口に惣門(総門)が完成しました。
塗りの赤から「赤門」として親しまれています。
称名寺赤門 |
(鎌倉幕府の東玄関)
“称名寺”は横浜市金沢区金沢にある国の史跡に指定された寺院と伽藍全体を指します。創建の時期は明らかではありませんが、金沢北条氏の祖北条実時が建てた持仏堂(阿弥陀堂)がはじまりと推定されています。
かつて称名寺があるこの地域全体を“六浦荘”といいました。現在は小さな町名「六浦」になっていますがかつては“鎌倉幕府”の東玄関として重要な役割を担っていました。
鎌倉幕府は政務を「鎌倉」で行いましたが、経済活動は交易を中心に「六浦」で行い鎌倉幕府を支えた天然の良港でした。
この経済港「六浦」と鎌倉を結ぶ道が朝比奈切通しです。
称名寺の見どころは、朱塗りの赤門をくぐり、桜並木の参道を進むと
桜の季節(直前)です |
鎌倉時代に造られた高さ4mの大きな仁王像と仁王門が出迎えます。
仁王門 |
この仁王門脇から入ると、阿字ヶ池を中心に中之島と朱色の反橋・平橋を配した「浄土庭園」が広がります。
浄土庭園の向こうには、称名寺金堂と釈迦堂、鐘楼があります。伽藍の背後には緑豊かな金沢三山(金沢山・稲荷山・日向山)があり四季を通して散策コースには最適です。
(称名寺の愉しみ)
称名寺は、禅宗様式と浄土式庭園が見事に調和しています。池周辺はどこから見ても美しく、四季の味わいを堪能できます。
年に数回ライトアップされます。夕暮れ時が好きです。 |
(ぶらりかなざわ)
称名寺散策にプラスして、金沢エリアを散策コースに加えてください。
周辺には7つ駅がありますから、起点と終点を選んでみると良いでしょう。金沢芝漁港には江戸前有数の品質を誇る「シャコ」が揚がります。最近激減しているそうですが、金沢文庫の名産には間違いありません。また、平潟湾の海苔も人気です。(野島で売っています)
■このブログでもかなり金沢区は紹介していますね。
No.136 5月15日(火) フルライン金沢区
No.184 7月2日(月)ハマに浜ができた日
No.124 5月3日 料亭にて超機密書類盗まれる
2月20日(月) 海の公園計画発表
No.269 9月25日(火)河口に架かる橋
■金沢文庫
称名寺境内の“謎のトンネル”を抜けると「金沢文庫」があります。
駅名にもなっている「金沢文庫」は、鎌倉中期の武将、北条実時が建設した私設図書館(武家の文庫)として創建されました。
鎌倉幕府が滅びた後、ここに集められた多くの資料は時の権力者によって持ち去られ廃屋同然でしたが、近くに別邸を持ち金沢をこよなく愛した伊藤博文によって明治30年に再建されます。
震災の被害を受けますが
昭和5年に復興し現在は「神奈川県立金沢文庫」として運営されています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kanazawa/02kuban/2013/1307-01.html
★現在の横浜を歴史という切り口で探してみると
鎌倉時代は今日紹介した金沢・称名寺一帯。
江戸を感じるには東海道が最適でしょう。
幕末・明治といえば中区港エリアですね。
(横浜の看板!)
現代なら横浜駅東西、未来なら「みなとみらい」ですかね?
※(あたりまえですが)古代も戦国時代の横浜を知る場所もあります。
横浜コンテンツを時代で区切るのも面白いですね。
特に江戸以前の横浜は 現在も多くの資産が残っています。