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No.700  【横浜の河川】川いろはのイ

これまでいろいろ横浜の川を紹介してきました。
この横浜の「河川の基本?!」をおさらいしておきます。
(その1)
川の左岸・右岸の基準知っていますか?
「川の上流から下流に向かって、左側を左岸、右側を右岸と呼びます。」
例:かつて横浜市電は堀割川の右岸を走っていた。
横浜市中区にある元町商店街は堀川右岸に沿っている。

堀割川
(その2)
本川(ほんせん)・支川(しせん)・派川(はせん)
「たくさんの川が(=支川)が集まって大きな流れ(=本川)になります。また、途中から本川と分れて直接海に注いだり再び本川に合流する流れを(=派川)といいます。または本川=本流・幹川、支川=支流、派川=分流といった別称が使われる場合があります。」
この本川(ほんせん)・支川(しせん)・派川(はせん)全体を総称して<水系>と呼びます。

(横浜市内の主な水系)
鶴見川・帷子川・大岡川・境川の四つが横浜の代表的な水系です。

(その3)
この水系には<等級>があります。
<一級水系><二級水系><単独水系>
『国土保全上または国民経済上特に重要な水系を建設大臣が直接管理し「一級水系」』と呼びます。「一級水系」以外の水系は「二級水系」として都道府県知事が管理します。この一級水系,二級水系以外に「単独水系」と呼ばれる水系もあります。
<その2>で紹介した「本川(ほんせん)・支川(しせん)・派川(はせん)」はそれぞれ
一級水系に係わる河川→「一級河川」
二級水系に係わる河川→「二級河川」
「一級水系,二級水系,単独水系」→一部「準用河川」等級にかかわらず設定され(河川法の規定の一部を準用し)市町村長が管理する河川といった区分があります。
定義だけではどうも想像しにくいので 横浜市内で例にとり紹介しましょう。

(水系と河川)
一級水系鶴見川には国が直接管理する「一級河川」が9河川あります。
<本川の一級河川鶴見川(30,500m)>
<支川>恩田川(7,600m)、梅田川(2,200m)、鴨居川(100m)、大熊川(2,840m)、鳥山川(4,180m)、砂田川(1,470m)、早渕川(9,770m)、矢上川(2,800m)

二級水系帷子川には神奈川県知事が管理する「二級河川」が7河川あります。
<本川の帷子川>帷子川(17,340m)
<支川>中堀川(850m)、今井川(5,590m)、石崎川(1,600m)、新田間川(2,200m)、幸川(300m)、帷子川分水路(6,610m)

二級水系大岡川には神奈川県知事が管理する「二級河川」が6河川あります。
<本川の大岡川(10,540m)>
<支川>)日野川(1,900m)、中村川(3,000m)、堀川(900m)、堀割川(2,700m)、大岡川分水路(3,640m)
二級水系境川には神奈川県知事が管理する「二級河川」が9河川あります。
<本川の境川(18,300m)>
<支川>柏尾川(7,030m)、平戸永谷(4,920m)、阿久和川(5,510m)、いたち川(7,180m)、和泉川(9,510m)、宇田川(3,830m)、舞岡川(1,640m)、名瀬川(2,210m)

この水系の他に「侍従川(2,620m)」と「宮川(2,040m)」も「二級河川」です。
合わせて市内には「二級河川」が合計24河川あります。
さらに 市長が管理する「準用河川」は25河川あります。
市内には58の河川(準用河川を除く)が流れています。
市が管理する準用河川にも鶴見川水系の黒須田川(2,820m)、奈良川(3,470m)といったかなり長い河川が存在します。

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