No.152 5月31日(木) もう一つの近代水道発祥の地

今日も昨日に引き続き「横浜市の水道」ネタを紹介します。
1987年(昭和62年)5月31日の今日、横浜水道100年に際し横浜市保土ケ谷区川島町(西谷浄水場敷地内)に「横浜水道記念館」をオープンし開館式典が行われました。

全国自治体数々あれど、自分の街の水道に関してこれほど自慢できるところはないのでは!
良く知らない!という方は
一度は行こう!横浜水道記念館!
http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/kyoku/torikumi/suidou-pr/kinenkan/
横浜市民の皆さん。
横浜水道記念館に行きましょう。野毛山だけでは駄目ですよ!
横浜水道の誇り高き歴史はもちろんですが、敷地内から見る風景も最高です。

さらに記念館の最上階の展望室からの眺望は真冬でも真夏でも大丈夫ですよ。
※駐車場がありません!!(相鉄バスを利用するか、上星川駅から歩きましょう)
私は自転車で行きましたが、最後の旧坂には閉口しました。

そもそもここになぜ水道記念館なんか建っているのか?
この西谷浄水場は、昨日紹介しました横浜市と山梨県南巨摩郡道志村を繋ぐ重要な中継点にあたります。
No.151 5月30日 100年前の先見性

■水道道の不思議
水道は“水道管”を使って導水されます。
明治から大正と言っても50万人近い人口の水量を運ぶインフラが必要になります。

当時最新鋭の水道技術が導入され、山梨県から横浜市の港近くまで水道管が敷設されました。この水道管の本管が埋設されている上にある道を「水道道(すいどうみち)」といいます。民家、私有地に通す事が(保安管理上)できません。そこで横浜市内には「水道道(すいどうみち)」と呼ばれる道明治期から走っています。
下記の図は西谷浄水場から野毛山貯水場跡(現在の野毛山公園)をつなぐ水道道マップです。近代水道発祥の地(野毛山貯水場跡)と良く言われますが、西谷の浄水場こそが近代水道発祥の地の心臓部にあたります。

(西谷浄水場近辺の水道道)

①旧西谷浄水場
②浄水場から野毛方向に一直線に続く水道道
③旧計量所跡(指定文化財)
④水道道

(相鉄線西横浜駅近辺の水道道)

①西横浜駅から西谷浄水場方向
②西横浜駅前から野毛山方向

■当然北(道志村)にも続いています。
この水の道を散策(アップダウンありますがサイクリングの方がベストかな?)するのも面白いでしょう。

さあ「水道記念館」を簡単に紹介しましょう。

■横浜水道記念館
近代水道の創設時代からの歴史、水道の分かりやすい基本知識を解説しています。

■水道技術資料館
水道に関する技術的な資料と技術の移り変わりを解説したコーナーが設置されています。

■記念館敷地内には、水道の歴史を語る使用された水道管、ポンプ、逆流防止装置等が野外展示されています。

■「横浜のおいしい水」検定に挑戦してみましょう。
(郵送で検定参加できます)
http://www.city.yokohama.lg.jp/suidou/oishi/kentei/#kenteigaiyou
当たり前と思っている水道というインフラテロ対策まで必要な時代になっていますが、蛇口をひねって得られる安心に喜びを感じたいと思います。

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