横浜を語る時、「五大苦」を軸にする必要があるよ!
と良く先輩から言われます。
関東大震災、恐慌、横浜空襲(戦争)、接収、人口爆発
という試練からその都度、横浜は立ち上がって来ました。
最初の苦難であった関東大震災は日本最大の港町を壊滅させました。
昭和初期、少しずつ復興の兆しが見え始め、横浜は再び外国航路を利用する港町として元気が出てきます。
ある夫婦が、アメリカに向かう親戚を見送りに横浜港大桟橋を訪れました。
出港の銅鑼が鳴り、汽笛が港に響き渡った時、
カモメが一斉に飛び舞う光景に二人は出会います。
この時の感動と思いを唄に残したのが「かもめの水兵さん」です。
武内俊子作詞・河村光陽作曲
「かもめの水兵さん」
http://www.youtube.com/watch?v=uN8tcSBXt1c
http://www.youtube.com/watch?v=Vst0UFkh3ZQ
童謡作家だった武内俊子は
「詩人の野口雨情に認められ、当時の主要児童誌『コドモノクニ』や『幼年倶楽部』につぎつぎと作品を発表。1937年(昭和12年)5月、キングレコードの童謡シリーズの1曲として、「かもめの水兵さん」が俊子の作詞、河村光陽の作曲、河村順子の歌によって発売され、戦前の童謡の中では最大級のヒットを記録した」(Wiki)
この「かもめの水兵さん」の他
「船頭さん」
「赤い帽子・白い帽子」
「りんごのひとりごと」など、次々とヒットを生み
戦前戦後を通じて歌われています。
港にカモメは世界共通の取り合わせですが、特に横浜港とカモメは良く似合う(った)気がします。神奈川県の鳥がカモメとなり、神奈川大学のマスコット、Jリーグ「横浜Fマリノス」の“マリノス君”もカモメです。
本牧には「かもめ町」という町名もあり、港付近の川面やビル街を舞う姿は(糞害もありますが)良いものです。
カモメvsカラス(風音が大きいので注意!)
http://www.youtube.com/watch?v=ayp5Nbcn8DU
http://www.youtube.com/watch?v=ajZ2_TnO90E
どうやら海(港)では、カラスよりカモメの方が強いようです。
(カモメの見どころ)
私の個人的体験の横浜カモメウォッチ所を紹介します。
これから冬場になりますが、大岡川の都橋近辺では朝
カモメ軍団の「舞」を観察することが出来ます。
また、横浜市中央市場のある「万代橋」の運河を飛ぶ姿も風情があります。
山下公園では“エサ”をあげる人も多いので、手元で乱舞する姿を楽しむことができます。
(が、危ないのと生態系のためにもあまり餌付けは好ましくないので避けましょう)
山下公園の慣れたかもめ |
(除幕式)
この「かもめの水兵さん」の歌碑の除幕式が
1979年(昭和54年)11月25日の今日、
山下公園で行われました。
歌碑の近くには、童謡作家 武内俊子を見いだした野口雨情の
「あかいくつはいたおんなのこ」の像があります。
共に横浜を舞台に誕生した日本童謡史を刻む
残していきたい作品といえるでしょう。
※山下公園は記念碑の宝庫です。
これらの記念碑にまつわる「物語」だけでもいろいろ広がります。
「山下公園メモリアル散歩」お勧めします。
もう少し(しつこくなく)インフォメーション欲しいですね!
(提案)山下公園を軸にした散策マップ、小さくて良いので作ってください!
他力本願でした。
(余談)カモメブランド
昔 カモメブランドという地域商品群があったんです。
醤油(横浜醤油)、味噌、ワカメ、牛乳の他 地域ブランドとして踏ん張ったのですが消滅してしまいました。
今なら復活全く問題ない!時代になったと思うのですが…