第986話【横浜真景一覧絵図比較】 その1

前回から25年版・35年版を比較し10年間を探ってみました。
おさらい
<一目見ての大変化>
 海岸通り部分の埋立
 大桟橋の完成
 富士見川運河が消滅
前回の
第985話【横浜真景一覧絵図徹底研究】第六話で簡単に紹介しました。
【横浜真景一覧絵図】明治25年版・明治35年版比較
【横浜真景一覧絵図横浜簡単年表】
1887年(明治20年)
 野毛山に県営水道完成、野毛山貯水場から市街への常時給水開始。
 ※trivia 最初は神奈川県営水道だったんですね。日本最初の近代水道。
1889年(明治22年)
  4月1日 横浜に市制(人口116,193人・面積5.40 km2)。
※現在の80分の1の広さでした。初代市長は増田知。
1890年(明治23年)
 2月1日 横浜貿易新聞 創刊。
 ※神奈川新聞のルーツです。
 横浜ー東京間で電話交換開始。
1890年(明治23年)
 水道が市営になる。
1890年(明治23年)
横浜共同電灯会社が初めて電灯を点火する。
1891年(明治24年)
十全医院が市営になる。
1892年(明治25年)
ガス局が市営になる。
鉄桟橋工事着工。
※25年版発行
1894年(明治27年)
 伊勢佐木・石川・山手の3消防組ができる。
 横浜港鉄桟橋(現在の大さん橋)完成。
 横浜蚕糸外四品取引所設立。
1895年(明治28年)
 生糸検査所 設立
 横浜商業会議所(横浜商法会議所の後身)が設立される。
1896年(明治29年)
 第1期築港工事竣工
 新吉田川開削、富士見川埋立工事竣工。
1899年(明治32年)
 条約改正で居留地が撤廃。
1900年(明治33年)
 1月22日新港埠頭工事着手。
1901年(明治34年)
 第1次市域拡張(人口299,202人・面積24.80km2)。
 久良岐郡戸太町、本牧村、中村、根岸村、橘樹郡神奈川町、保土ケ谷町の一部編入
1902年(明治35年)
 3月15日 日本郵船会社横浜支店新築落成。
 8月5日 横浜・横須賀間定期航路2往復から3往復に増便。
 12月10日 大江橋架橋工事竣工。開橋式。
※35年版発行
M25版 西之橋近くの謎の橋
M35版 西之橋近くの謎の橋が消えた。石炭庫周辺の路も整備されている様子がわかります
<変化場所>
 ・幻の石川町橋
 第890話【横濱の風景】西之橋からみる風景
 http://tadkawakita.sakura.ne.jp/db/?p=9927
・千秋橋の登場
 第950話 【大岡川】千秋橋の謎
 http://tadkawakita.sakura.ne.jp/db/?p=11440
ここでは長者町の土手が明治35年版では「千秋橋」となっています。
明治25年版 日之出川と吉田川合流地点にある<長者町の土手>
明治35年版 長者町の土手が千秋橋に架かっています
・35年版には日ノ出川の橋梁と中村川・日ノ出川・吉田川に船影が
※25年版 日之出川には橋梁が3つ架かり「日ノ出橋」のみ名が表示
※35年版 日之出川から一つ橋が消え、位置も変わり「扇橋」となっています。
  日之出川は、その後中村川との合流地点に「松影橋」架かります。
  これは 真金遊郭の整備を含めた長者・寿・永楽・千年・三吉周辺の大きな区画整理の結果で道路が変わったためでしょうか。
明治25年 日之出川
明治35年 日之出川に架かる橋。扇橋が新たに別の場所に架かっています。
日之出川 扇町川岸。川岸には石屋があり、長い板塀の屋敷が確認できます。
※25年版には描かれていなかった船影が運河に描かれるようになっています。
  ※25年版で描かれたパーツをコピペした感じですが、運河の賑わい・変化を感じます。
・大岡川の黄金橋
 ※25年版 小金橋
 ※35年版 黄金橋
  25年版は書き間違いか、聞き間違いかもしれません。
25年版 小金橋
35年版 黄金橋に。水路が消滅し街区に変化しています。
次回は 当時の建物を比較してみます。
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