「開港の道」山下臨港線プロムナードの終着地点となっている「港の見える丘公園」は
1962年(昭和37年)5月8日(火)に開園しました。
「港の見える丘公園」は市内の人気公園の中でも比較的新しく整備されたものです。
観光公園として大変人気があり、連日多くの観光客が訪れています。
人気の理由は、なんといってもネーミングの勝利です。
「港の見える丘公園」ちょっと長い名前には横浜らしい雰囲気が漂っています。
■http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/kichitaisaku/shiryo/taiikukan.wvx
5月8日 横浜市中区山手「港の見える丘公園」当日の映像では比較的港が見えています。
※開園の日に関して 10月25日説もあります。
No.299 10月25日(木)10月25日10月25日
私は 5月8日を採用しました。
(港が見えない公園?)
現在は 残念ながらここからいわゆる横浜港はちょっとしか見えません。
ブログ等では“ベイブリッジが見える丘”と揶揄されていますが、横浜の重要な港湾産業の見える丘であり美しく丁寧に整備された横浜を代表する公園であることは間違いありません。
まずは終戦直後の代表的な流行歌をお聞きください。
平野愛子さんが唄うこの曲は1948年に大ヒットしました。
http://www.youtube.com/watch?v=7K_EuScGmgU
「港が見える丘」がヒットした終戦直後、この公園一帯は進駐軍に接収されていましたが、戦前も一般者が立ち入ることが出来ませんでした。
この丘一帯は、横浜港を見下ろす重要な軍事ポイントでした。
開港時、いち早く外国軍、特に英仏の軍隊が監視所兼駐留場所として駐屯した場所です。「港の見える丘公園」は英国軍の駐屯地イギリス山と仏軍の駐屯地フランス山から構成されています。
「港の見える丘公園」はかなり広い公園です。
元町に近いフランス山から緑豊かな森を抜け、展望ゾーンに出ます。
そこからローズガーデンと山手 111番館(1999年再整備)、大佛次郎記念館(1978年開館)、神奈川県立近代文学館(1984年開館)とゆったりとした散策ルートとなっています。
■ローズガーデンと山手 111番館
http://www2.yamate-seiyoukan.org/seiyoukan_details/yamate111/
■大佛次郎記念館
http://www.yaf.or.jp/facilities/osaragi/
■神奈川県立近代文学館
http://www.kanabun.or.jp/
私のお気に入りは「斎藤茂吉展」でした。
ふもとのフランス山一帯には鉄柱の変わったオブジェが建っていますが、この鉄柱はフランスから贈られたものです。1973年まで100年余り存続したパリ中央市場(レ・ アール)の地下の一部です。
ちょっと古い写真ですが |
追加写真です |
設計者の名を取ってパビリオン・バルタールと呼ばれたこのパリ中央市場は、フランス「鉄の時代」初期の貴重な産業遺産で1980(昭和55)年に復元設置されました。
No.175 6月23日 フランス軍港があった丘
(参考)
3月2日 みらいと歴史をつなぐ道
(余談)
戸部と保土ケ谷駅前に店があるスイーツの「ふらんすやま」の名は、この「港の見える丘公園」フランス山から命名しています。
http://www.franceyama.com
「山手111番館」の地下1階にある「ローズガーデンえの木てい」もまさにバラにこだわったラウンジです。休日はかなり混み合っていますから地元は平日を狙いましょう。
http://www.rosegarden-yokohama.jp/