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No.702 【横浜バスめぐり】バス停に見る街の記憶

地名からその土地の歴史を読み解くことができますが、バス停の名からもその土地の様子がうかがえることがあります。その時々の土地の記憶が「バス停」に残されたケースを追いかけてみましょう。
まずは市内には失われた(暗渠化した)川に架かっていた「橋」の名からいきましょう。
■名残橋
「阪東橋」「横浜橋」「千歳橋」
バス停橋 吉田新田の真ん中にあった水路「吉田川」に架かっていた橋の名残です。
関内外エリアは運河の街だった歴史から「橋」の名が残っているバス停が多い地域です。
「吉浜橋」「東橋」、旧桜川に架かった「雪見橋」「花咲橋」も川のない橋ですね。
神奈川区片倉に近いところには「六角橋」「日枝橋」というバス停があります。現在はまったく川の面影がありません。
この他 磯子16号線には
「芦名橋」「境橋」「聖天橋」といった<橋>の名が残っていますね。
「芦名橋」は橋梁の名残を残しています。

light_芦名橋13.16.52 light_芦名橋名残■数え歌「バス停」なんていうのもあります。
旭区今宿には「ニュータウン第一」〜「ニュータウン第七」まで繋がります。
瀬谷では「細谷戸第一」〜「細谷戸第五」と続きます。

■バス停名称いろいろ
→企業名
「高周波前」「松下通信」「明治製菓研究所」このほか多数ありますね!!

→ちょっと微笑む
港北区の「吉田新田」そして次のバス停が「神隠」
「新羽営業所庚申堀」も面白いですね。江戸時代の庚申塚と営業所の名が合体しているなんてユニークです。

→ダブり?
103系統の本牧車庫行きには同じバス停名が並んでいるんです。
「本牧市民公園前」→「本牧市民公園前」ですね。
light_ブログ二つのバス停09

■会社の事情?
同じ場所なのに営業会社でバス停名が異なるところもかなりあります。
先日足を運んだ市営36系統途中に「道路碑前」バス停は相鉄バスでは「道路碑」でしたこれをきっかけに調べてみたらあるは あるは
バス会社の事情なのか?逆に迷わないための<区別>なのか?
→「駅・駅前」の違いを明確に出しているのがなぜか「横浜線」沿線のバス停名です。
「十日市場駅(神奈中)」「十日市場駅前」
「中山駅(神奈中・東急)」「中山駅前」
「長津田駅(神奈中・東急)」「長津田駅前」
「小机駅(東急・相鉄)」「小机駅前」
「新横浜駅」「新横浜駅前(神奈中・市営)」
「泉谷寺前(東急・市営)」「泉谷寺入口(相鉄)」
「屏風浦駅」「屏風浦駅前(神奈中)」

→その他「前」「入口」の表記も多いバス停名の一つですが会社でバス停名が異なるのは珍しいですね。
「港北年金事務所前」「港北年金事務所入口(臨港)」
「鶴ヶ峰小前」「鶴小前(相鉄)」
「稲荷通」「稲荷り(神奈中)」
「山内中(東急)」「山内中前(小田急)」
「桐蔭学園(小田急)」「桐蔭学園前(東急)」
「ストアー前(京急)」「汐見台ストアー前」

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バス停名を巡る話はまだまだありますが、今日はこんなところで失礼します。