第928話【横浜グルメ】土用の丑の日

突然食の話です。
土用の丑の日、2017年は二度あったので<酉の市>のように「ニの丑」とでもいうのでしょうか。貴重な食べ物になりつつある「うなぎ」資源枯渇と言われても食べたくなりますね。
2016年は?
7月30日(土)の一回です。
2017年は?
7月25日(火)8月6日(日)の二回でした。
このうなぎを夏に食べる<土用の丑>仕掛け人は平賀源内だそうで、『明和誌』(青山白峰著)という明治の書物に書かれています。ことの顛末はさておいて、以来200年近く続いているこの食習慣、すごいですね。
このブログも
初めて横浜を多方面から学んでみよう!
そのためには自分の<関心>に関わらずテーマに従って調べていくことにしました。
2011年暮れから始めて、
2012年1月1日から一年、先輩の励ましでまず毎日<一日一話>形式でテーマを史料から選び出し小話を書いていきました。

No.1 1月1日(日) 奇跡の1998年(前半)
http://tadkawakita.sakura.ne.jp/db/?p=622
ここから途中ペースダウンがあるものの間もなく1000話達成が見えてきました。
当初は昨年2016年の「土用の丑の日」までに達成目標!!!のつもりでした。
見事挫折、一時は諦めようと思っていました。気分転換、別仕立てで準備をしようと思いつつ半年。日々の軽さに慣れてしまい困ったものです。
これだけ書いていると、ある種の“習慣”みたいなもので、見るもの聞くもの皆ブログネタに結びついてしまいます。
ペースダウンして時も新聞のチラシや買い物のついでに<ネタ>を探している自分がいますが、
<土用の丑の日>を横浜ネタにと思いつつ中々書けないで前ふりばかり
<つかみ>ばかり長い落語のようです。
横浜と<鰻>
現在のグルメ情報を食べログのように書くのもな、ちょっとこだわりもありますからそれなりに歴史も入れつつ構成できないものか?
まず かなりムリムリ芋づる方式でいくと
鰻といえば<浜松>ですね。
<浜松ネタ>書いています。
No.223 8月10日 (金)奇跡の釘
http://tadkawakita.sakura.ne.jp/db/?p=384
1875年(明治8年)8月10日(火)の夕暮れの話です。ところは静岡県の福島村で、浜名湖のすぐ近くで起こった黒船事件を紹介しています。

うなぎの浜松といえばNHK大河ドラマ、掃部山の井伊家(彦根藩)は天下を取る前から徳川家に使えていました。遠江の在地領主で中世から井伊谷(現在の浜松市北区引佐町)辺りを治めていました。といっても、徳川幕府となり浜松から彦根に移ってから<土用のうなぎ>がブームになりましたから、ちょっとムリムリです。井伊家は牛肉ですね。
では一気に時代を明治以降の進めます。
横浜で老舗のうなぎ屋さんといえば関内の「わかな」です。
この店は明治5年創業ですが、最初は野毛の居酒屋だったそうで、その後牛鍋屋を馬車道で開業し鰻を扱うようになり現在に至っています。それでも伝統あるお店であることは間違いありません。
「わかな」
http://www.yokohama-wakana.com
お高いのであまり食していませんが
この10年で食べた「うなぎ」で印象に残っているお店
吉田町「八十八」
http://www.yokohamayasohachi.com
復活した名店です。

八十八

石川町「濱新」
http://hamashin.org
吉田町から移転しました。
尻手の「鰻善」
一癖あるおやじさんでした。→閉店
浜マーケット「小島家」
10年前に移転する前にも何度か、おばあちゃんの釜焚きご飯が美味しかった。
野毛から移転するまえから「江戸っ子」(現在は長者町)
テイクアウトが多いですね
反町「菊家」
ここも明治創業とのこと。
横浜橋「八舟」
テイクアウトが多かったですが店内でも食べられます。
瀬谷「いけだ」
住宅街のどまんなかの地味なお店でした。
結局 お店紹介になってしまいました。